X-Ray Repair Cross Complementing (XRCC1)は電離放射線照射後のDNAの切除修復に関与している。XRCC1は、C末端96アミノ酸を介してDNAリガーゼIIIに結合し、N末端半分を介してDNAポリメラーゼβに結合する。精巣ではXRCC1は高レベルで発現している。この遺伝子に変異がある細胞は、一本鎖切断修復の低下と組換え修復の低下を示す。二本鎖切断は増加し、姉妹染色分体交換は10倍まで増加する。XRCC1は塩基除去修復の際の足場タンパク質として機能しているのかもしれない。