E-カドヘリン（uvomorulin, cell-CAM120/80）は、上皮組織に主に発現するカルシウム依存性の細胞接着分子である。E-カドヘリンは、組織構造の制御と組織の完全性の維持というメカニズムを通じて、細胞の成長と発達に重要な役割を果たしている。多くの研究により、癌腫におけるE-カドヘリン発現の減少や消失は、これらの腫瘍の浸潤や転移の可能性と正の相関があることが示されている。E-カドヘリンは、LCISとDCISの鑑別、および不定例におけるILCとIDCの鑑別に用いられる。